Simple Twist Of Fate

ふたりは公園で座っていた
日は落ち、辺りは暗くなり始めていた
女は男を見つめた
男は火花が飛ぶのを感じた
骨まで疼いた
急に孤独感が染みた
自分がまともな男だったら…と悔いた
そして運命の無邪気なめぐり合わせから目が離せなくなった

ふたりは古風な運河に沿って歩いた
あの時の戸惑いを、はっきり思い出せる
奇妙なホテルに入った
ネオンが派手に光っていた
男は感じた、夜の熱を
それはまるで貨物列車
運命の無邪気なめぐり合わせを載せ、疾走する

どこか遠くでサックスを吹く音がした
女はアーケードを歩いていた
その頃、古びたブラインドから差し込む光で
男は目を覚ました
女はコインを一枚、コップに投げ入れた
門の前にいた盲目の男の
そして忘れ去った
運命の無邪気なめぐり合わせのことは

男が起きた時、部屋は空だった
女の姿はどこにも見えなかった
どうでもいい、男は独りごちた
窓を大きく、開け放った
胸に穴が開いたようだった
身に覚えのない感情だった
運命の無邪気なめぐり合わせの仕業だった

時計が時を刻む音がする
おしゃべりなオウムを肩に、男は歩く
波止場に、女を追い詰める
大勢の船員たちが帰って来る
おそらく女はまた、男に声をかけるだろう
それまで男は一体どのくらい待たなければならない?
運命の無邪気なめぐり合わせが再び動くのを

人は言う、良くないことだと
物事はあまり深く考え過ぎない方がいいんだと
私はいまだに信じている
彼女と私は双子の兄妹だったんだ、
でもリングを失くしてしまった
彼女が生まれたのは、春だった
しかし私が生まれたのは、遅すぎた
すべてを、運命の無邪気なめぐり合わせのせいにしてみる

(ボブ・ディラン)

広告